ケーナをうまく吹く100の方法

ケーナ歴30年のケーナ吹きがケーナの吹き方を解説します

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🎵 「息を出してるのに音が出ない!」って人、口で吹いてませんか?

こんにちは、ケーナ太郎です。

突然ですが、あなたのケーナ、こんなことになってませんか?

 

  • 息がすぐ切れる…

  • 音が細くて頼りない…

  • ロングトーンが続かない…

 

 

もし1つでも当てはまるなら、原因はこれかもしれません。

 

「口で吹いている」問題。

 

今回はケーナの音の土台を作る、“口を使わない息の出し方”についてお話しします。

 


 

 

1. ありがちなNG:「フー」って吹いてませんか?

 

 

初心者がやりがちなのが、「フー」と声を出すように息を出すこと。

これ、完全に口主導なんです。

 

  • 頬が膨らむ

  • 息がバラける

  • 音が揺れる

 

 

結果、音量も安定もしない、ケーナには最悪な息になってしまいます。

 


 

 

2. 正しい息の出し方=腹式呼吸+腹圧コントロール

 

 

正しい息の出し方はズバリ、

 

腹式呼吸+お腹でコントロールする呼気。

 

口や喉はあくまで“通り道”。

コントロールの主役はお腹、つまり腹圧です。

 

  • 息を吸うとき → お腹が膨らむ(横隔膜が下がる)

  • 息を吐くとき → お腹をへこませながら、少しずつ押し出す

 

 

ここで重要なのは、口で圧をかけないこと!

 


 

 

3. 練習法:おへその横に手を当てるだけ

 

 

初心者向けの超シンプル練習:

 

 

✅ 吸うとき:

 

 

  • 両手をおへその横に置く

  • 息を吐き切ったあと、無理に吸わず自然に空気が入るのを感じる

  • お腹がふんわり膨らめばOK!

 

 

 

✅ 吐くとき:

 

 

  • お腹を少しずつへこませながら息を出す

  • 唇は閉じたまま、圧が一定に保てるように意識

 

 

※ 肩が上がるのはNG!

※ 口や喉に力が入るのもNG!

 

床に寝てやると分かりやすいです。

 


 

 

4. 間違った息は、音にどう出る?

 

 

口主導の息だと…

 

  • すぐ息が切れる(肺に入ってない)

  • 音が安定しない(息がぶれる)

  • 音が細い・小さい(パワー不足)

  • ロングトーン不可能(持久力ゼロ)

 

 

まるで、他の楽器で「リードが毎回ズレる」ようなもの。

これでは演奏になりません!

 


 

 

5. 腹式呼吸ができると、音が変わる!

 

 

腹圧で息を出せるようになると、こうなります:

 

  • 音量が出る!(聴衆の耳にちゃんと届く)

  • 音が安定する!(音質アップ)

  • ロングトーンができる!(演奏に余裕)

  • ビブラートなどの表現が自在に!

 

 

「腹式呼吸できないとケーナは吹けない」
それくらい、これは“基本のき”です。

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】ケーナを始めるシリーズ No.4

 

 

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🎵「のどを開け」ってどういうこと?ケーナ吹きの“喉のひみつ”を解剖する!

こんにちは、ケーナ太郎です。

今日もケーナ吹いてますか?

 

「もっと音を大きく!」「高音が楽に出るように!」

…そう思って息を頑張って吹いても、なぜか出ない。苦しい。裏返る。

 

そんなあなたに必要なのは――“のどを開く”ことです。

今回は、ケーナ歴30年の理学療法士が、実体験をもとに「のどを開く」って実際どういうこと?をわかりやすく解説します。

 


 

 

1. のどを開くってどこのこと?どんな感覚?

 

 

これは言葉で説明するのがめちゃくちゃ難しいんですが、強いて言えば…

 

「ゲロ吐くときの喉」感覚です(!)

 

ちょっとアレな表現ですが、実際それが近い。

喉の奥がストンと開いて、空気が邪魔されずスッと通る感覚。

「オー」と言ってるときの喉の形も近いかもしれません。

 


 

 

2. 喉が開いてないと、音がこうなる

 

 

音量が出ません。ほんとに。

そして音質もどこか濁ります。とくに低音と高音は、喉の開きが命

息は出てるのに「何かこもる」「パワーが出ない」ってとき、たいてい喉です。

 


 

 

3. 確認法:「ホー」って言わずに“ホー”してみて

 

 

初心者のうちは、「開いてるつもり」で開いてないことも多いです。

 

おすすめはこの練習:

 

  • 声を出さずに「ホー」と息だけ出してみる

  • 息が喉で擦れて“ホー”と鳴ればOK

  • 逆に「グゴゴゴ…」といびきみたいに鳴る人は喉が閉じてます

 

 

この状態で息がスッと通る感覚が、ケーナ演奏でも再現できれば喉は開いています!

 


 

 

4. 喉を開くために意識すること&練習法

 

 

筆者はなんと20年目でこの感覚に気づきました(遅いよ!)

それくらい、自然に避けちゃうものなんですね。

 

コツは…

 

「自分の口の先が、ケーナの先にあると思って息を出す」

 

これで喉がスッと開く感覚が出やすくなります。

ちなみに、「大きな音を出そう」と思うと力んで喉が閉じやすいので要注意です。

 


 

 

5. 喉が開いたら、世界が変わる。

 

 

筆者が初めて喉を意識して開いて吹いたとき、こう思いました。

 

えっ、音ってこんなに楽に出るの?
高音めっちゃ簡単じゃん…!?

 

喉が開くと:

 

  • ロングトーンが楽

  • 音量と音質が劇的に改善

  • 息がたくさん出せるから表現が豊かになる

 

 

…と、悪いことが何一つありません。

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】ケーナを始めるシリーズ No.3

 

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🎵 ケーナの音が変わる!「口の形」で7割決まる説、あります

こんにちは、ケーナ太郎です。

今日もケーナ吹いてますか?

 

「息は出てるのに音が出ない…」

そんな初心者の悩みに、そっと言いたい。

 

それ、唇のせいかも。

 

ケーナって“息を当てる”だけの楽器に見えて、実は**口の形(アンブシュア)**がめちゃくちゃ大事なんです。

今回は、プロの理学療法士でもあるケーナ歴30年の私が、“音を変える唇の使い方”をこっそり教えます。

 


 

 

1. まずは「イー」と「ウー」の合わせ技

 

 

ややこしく聞こえますが、シンプルです。

 

  • 唇は軽く「イー」の形(口を横に開く)

  • 口の中は「ウー」の形(上下の歯が自然に離れる)

 

 

この“イーウーMIX”が、息を安定して送り出す口の基本形です。

「ウ」が強すぎると吹き口にうまく合わず、

「イ」が強すぎると、音が細くて頼りない。

 

この絶妙なバランスが、音を決めます。

 


 

 

2. 力を抜くところ・入れるところ

 

 

力を入れるのは、唇の両端の筋肉だけ

頬も唇も脱力。

口角を持ち上げすぎると、逆に力が入りすぎてしまいます。

 

ポイントは「唇は一文字になるくらいのイメージ」。

舌は後ろに引いて、喉の奥も開放状態にしておくのがベター。

ちなみに、強く息を吹いても唇がブルブル震えない程度には、“巻き込むような支え”があると安定します。

 


 

 

3. できてるかどうかのチェック方法

 

 

 

✅ 鏡を見ながら、いつも同じ口ができているか確認

 

 

→ 毎日“顔面再現性”を鍛えるつもりで!

 

 

✅ 指で息の圧を感じるテスト

 

 

→ 唇の前に人差し指を立てて、徐々に距離を取る

10cm離れても同じ場所に強い息が当たればOK

 

これはケーナなしでもできる超おすすめ練習。

腹式呼吸&喉の開放も整っていれば、太くて芯のある息が出ますよ。

 


 

 

4. 意識しないと起きる“悲劇”

 

 

  • 息が上下左右にブレる → 音が出ない、または不安定に

  • 日によって音の調子が変わる → 口の形が安定していない証拠

  • 疲れやすくなる → 正しく使う筋肉が育たず、持久力もつかない

 

 

つまり「音が出ない」「すぐバテる」には、理由があるんです。

 


 

 

5. 今日からできる練習とアドバイス

 

 

  • 無駄な力は捨てましょう。頬を膨らますのはNG!

  • 人差し指で“息の安定感”をチェック。どこでもできます。

  • ロングトーンで、自分の“音の太さ”を育てましょう。

 

 

ちなみに私も、ケーナ始めたばかりの頃は2ヶ月くらいまともに音が出ませんでした(笑)

でも今ではこの口の形が、私の演奏の土台になっています。

この記事が、あなたの音の“はじまり”になりますように。

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】ケーナを始めるシリーズ No.2

 

 

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🎵 ケーナの音が出ない?まず“下唇と角度”をチェックせよ!

ケーナ初心者の最初の壁、それは…

 

 

こんにちは、ケーナ太郎です。

ケーナ、今日もスカスカ言ってませんか?

 

ケーナを始めた人の8割が最初につまずくポイント

それが──

 

「音が出ない…!」

 

ケーナはリコーダーのように咥えるタイプの笛じゃなく、U字の切り込みに息を当てるという、ちょっと難しめな仕様

つまり、音が出るポイントに、自力で息を当てないといけないんです。

 

これが初心者にとっての“鬼門”。

でも安心してください。音が出るかどうかは、

 

下唇の位置と息の角度

 

この2つで、ほぼ決まります。

 


 

 

1. まずは下唇の「高さ」を合わせる

 

 

ケーナのU字の吹き口に対して、

下唇の上端が“同じ高さ”になる位置に構えましょう。

 

高すぎても低すぎてもNG。

この「下唇の高さ」が正しいだけで、

息が正面にスッと通りやすくなり、音が出やすくなります。

 


 

 

2. 息は“管と並行”に当てるべし!

 

吹くときの角度はケーナの管と並行に

これ、めっちゃ大事です。

斜め下や斜め上に吹いても、音は出ません。

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U字の底にある薄い部分のエッジに向かって、

細いストローで“ピンポイント”に当てるイメージで吹いてみてください。

 


 

 

3. 音が出たら「軽いコーン!」が返ってくる

 

 

適切な角度・位置で息が当たると、

ケーナが「コン…!」と軽く共鳴します。

 

それが“出るポイント”の証拠。

この感覚を覚えると、日によって音が出ない…なんて悩みも激減します。

 


 

 

4. この形だけはダメ!“2大NG口”

 

 

 

❌ タコの口(唇を尖らせすぎる)

 

 

→ 息がまとまらず拡散して、ピンポイントで当たりません。

 

 

❌ かぶせ口(上唇が吹き口にかぶさる)

 

 

→ 吹き口を物理的に潰してしまい、音が出にくくなります。

 

これらの形では、正しい角度で息を当てるのが難しくなります。

 


 

 

5. 音が出るって、まずは“息の方向”なんです

 

 

多くの初心者が「口の形」に意識が行きがちですが、

最初に必要なのは、息の方向を整えること。

 

細かい口の形は後でOK!

まずは**「どこに息を当てるか」=狙い撃ちの精度**を上げていきましょう。

 


 

 

6. 子どもでも音は出せるってホント?

 

 

はい、ホントです。

下唇の位置だけを大人が微調整してあげると、

2〜3歳の子どもでも「ポーン!」と音が出ます(わたしの子で実証済)。

 

それくらい、ポイントさえ押さえれば音は出るんです。

 


 

 

まとめ

 

 

  • 下唇の高さを吹き口と揃える

  • 息を管と並行にピンポイントで当てる

  • 変な口の形は避ける

 

 

この3点を押さえれば、「音が出ない」問題はぐっと解消します。

ぜひ、今日の練習から試してみてください!

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】ケーナを始めるシリーズ No.1

 

 

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🎵 ケーナって音、出ないよね?と思ってるあなたへ

ようこそ、「音が出ない世界」へ!

こんにちは、ケーナ太郎です。 今日はこのブログにたどり着いてくれて、ありがとうございます。

まず最初に、はっきり言います。

ケーナって、はじめは本当に音が出ません。

買ってすぐ吹いたら「スッ…」って空気が抜けるだけ。 昨日出た音が今日は全然出ない。 買ったのに音が出なくて、気がついたら部屋の隅に立てかけられてる。

…そんなケーナユーザーの“あるある”に、あなたも当てはまってませんか?

🎵 ケーナ初心者必読!音の出し方まとめ - ケーナをうまく吹く100の方法

ケーナってどんな楽器?

ケーナ(Quena)は、南米アンデスの縦笛です。

ケーナの写真
ケーナ

木や竹などの自然素材でできていて、構造はとてもシンプル。 だけど、音を出すのは超ムズいという、ちょっとツンデレな楽器です。

テレビや駅前演奏で耳にした「コンドルは飛んでいく」やポルノグラフィティの「アゲハ蝶」のあの音。 あれがケーナの音です。 あんな音が自分でも出せる!と思って買ったあなた…勇者です。

わたしも、音が出ませんでした。

今でこそ演奏歴30年になりましたが、はじめは音が出なくて泣きそうでした。 吹いても吹いても出ない。 昨日ちょっと出たのに、今日はスカスカ。 同時に始めた仲間はどんどん音が出て、焦りと不安でいっぱい。

実はフォルクローレを始めた当初は、私はギターがやりたかったんです。 でも人数の都合でケーナに回されてしまった。 それなのに…音すら出ない。 いやもう、苦行でした(笑)。

でも、ある日突然「出た」んです。

3ヶ月くらい試行錯誤したある日。 それまで嘘のように音がコンスタントに出るようになったんです。 そこから、吹ける曲が一気に増え、 「ケーナって楽しいかも!」と思えるようになりました。

それ以来、30年。ずっと吹き続けています。

このブログで伝えたいこと

私は「すぐできるタイプ」ではありません。 だからこそ、つまずいたときにどこでどう悩むか、よく分かります。 そして、どうすればその壁を越えられるか、試行錯誤の中で培ってきました。

このブログでは、そんな私がケーナ初心者さんに向けて • 音の出し方 • 演奏のコツ • 続けるコツ • ちょっと笑える小話

などを、実体験と共にお届けしていきます。

最後に一言

ケーナは、最初だけめちゃくちゃ難しいけど、 一度音が出るようになったら、人生がちょっと楽しくなります。

もしあなたが今、音が出なくてケーナを放り出しかけているなら。 ぜひ、もう少しだけ付き合ってみてください。 このブログが、あなたの“最初の一音”のお手伝いになれば、嬉しいです。

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