こんにちは、ケーナ太郎です。
せっかく音が出るようになったのに…
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なんかチューニング合ってない?
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ピアノと一緒に演奏すると、なぜかズレる…
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ロングトーンしてたら途中で音が下がってく…
そんな“ケーナあるある”に心当たりありませんか?
今回は、音程(ピッチ)が不安定になる原因と、
それを安定させるためのチェックポイントを3つ紹介します!
1. そもそも、いつズレてると感じるのか?
ケーナ単体で吹いていると、自分では「合ってるつもり」になりがちです。
でも…
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他の楽器と演奏したとき
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ケーナ仲間と合わせたとき
に、「あれっズレてる?」と気づくことが多いもの。
初心者が自分のピッチのズレに気づく方法としては:
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チューナーでチェック
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音感のある人に聞いてもらう
この2つがとても有効です。
2. 音程がズレる“5つの原因”
✅ ① ケーナの角度がズレる
ケーナは角度が命。口に当てる角度がわずかに変わるだけで、ピッチも上下します。
指の動きでケーナが揺れると、それがそのまま音程の不安定さに繋がります。
✅ ② 息の量が不安定
息が弱くなるとピッチが下がり、強すぎると上がります。
ロングトーンの途中で音程がズレてくるのは、たいてい息の量が変化しているせいです。
✅ ③ タンギングが弱い
タンギングが甘いと、音の立ち上がりが遅れたり、ぼやけたりして、
「ピッチが合ってる状態になる前に音が終わる」という事態に。短い音で特に顕著です。
✅ ④ 指穴をしっかり塞げていない
ケーナは指穴を少しでも開けてしまうと、想像以上に音程がズレたり音が出なかったりします。
油断するとピッチが崩れるので、丁寧に「押さえる」感覚を大事にしましょう。
✅ ⑤ 温度差(外的要因)
ケーナの材質や温度変化によっても音程は変化します。
寒い場所で冷えたまま吹くと、音程がズレやすいです。
演奏前は息を通してケーナを少し温めましょう。
3. ピッチを安定させるための練習法
🎯 ロングトーン+チューナー練習
息を強く・一定量で出し続ける練習をしながら、
チューナーを見て「ブレていないか」をチェックしましょう。
視覚と感覚をリンクさせることが大切です。
🎯 ケーナがズレない支え方を見つける
運指で楽器が上下にブレないよう、
**「この音のときは、右手親指をここに置く」**など、安定する持ち方を探してみてください。
🎯 タンギングは強く!
息の勢いをしっかり伝えるには、舌で唇の隙間を塞いで“パッ”と離すイメージで。
強めのタンギングができるようになると、ピッチの安定感も一気に変わります。
4. 最後に:焦らず育てる“耳”と“身体”
音程を気にしすぎて「もうケーナ嫌いになりそう…」という人もいるかもしれません。
でも、わたしの経験上 ──
吹くための体力がついてくれば、音程はだんだん安定します。
毎日少しずつケーナを吹くだけで、
・呼吸の筋肉
・音を聴き分ける耳
・タンギングの力
・指穴を確実に塞ぐ精度
…全部が育ってきます。
ロングトーンが苦手なら、ロングトーンの入った好きな曲で練習すればOK!
楽しく続けることが一番の近道です。
📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。
【ケーナをうまく吹く100の方法】解説本編シリーズ No.5