質問者(読者):
ケーナの低音がうまく出ません。音が細くてスカスカしている感じです。穴もちゃんと塞いでるつもりなんですが、何が原因でしょうか?
ケーナ太郎(回答者):
低音は、実は初心者にとってかなり難しいポイントなんです。うまく出ないのには、主に2つの理由があります。
【1】ほとんどの穴を塞ぐ必要がある
低音は、ケーナの指穴を「ほぼ全部しっかり塞ぐ」必要があります。
1ヶ所でも指の密閉が甘いと、空気が漏れてしまって音がスカスカに――。
特に、速いフレーズを吹くときには指の動きが甘くなりやすく、無意識の“ふさぎ漏れ”が起きていることも多いです。
まずは、鏡を見ながら丁寧に「どの穴もピタッと塞げているか」をチェックしてみてください。
【2】息の質が足りていない
穴がちゃんと塞げているのに音が出ない場合は、息そのものが弱い・細い可能性があります。
まずは、自分が一番出しやすい音(中音のソやラなど)を鳴らして、
「ケーナが最もしっかり鳴る息」を覚えます。
そのまま、一音ずつ低音に下げながら、同じ息で吹けるか試してみてください。
【3】低音に必要な「太い息」の条件
芯のある低音を出すには、次の4つが大切です。
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腹式呼吸(息の量と安定)
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喉を開く(響きを深くする)
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口の力を抜く(リラックスして息を通す)
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唇を適度に開く(音がスムーズに出るように)
この4点を意識して、「太くて芯のある低音」が出せるポイントを探してみましょう。
ケーナ太郎:
実は、低音が出るようになると、中音や高音の響きも格段に良くなります。
ケーナの“鳴らし方”を身につける練習としても、低音練習はとても効果的なんです。
焦らず、じっくりと太い息と密閉のコツをつかんでいきましょう!
🔚まとめポイント
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低音が出ない原因は「指穴の密閉」と「息の質」の2つが多い
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速いパッセージでは密閉ミスが増えるので、特に注意
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太くて芯のある低音を出せるようになると、ケーナ全体の響きが向上する!