ケーナをうまく吹く100の方法

ケーナ歴30年のケーナ吹きがケーナの吹き方を解説します

スポンサーリンク

🎵 ケーナ初心者必読!音の出し方まとめ

ケーナで一番最初にぶつかる壁…それが「音が出ない!」問題。

このページでは、音を出すために必要なステップを5本の記事で紹介しています。

どれも数分で読める内容なので、ぜひ順番にチェックしてみてください。

 


 

 

🎵 ケーナって音、出ないよね?と思ってるあなたへ

 

 

▶︎ https://quena-note.com/entry/1-quena-and-me

ケーナ初心者のあるある「全然音出ない問題」に共感とアドバイスを込めた導入記事です。

 


 

 

🎵 ケーナの音が出ない?まず“下唇と角度”をチェックせよ!

 

 

▶︎ https://quena-note.com/entry/ikinoichitokakudo

息を当てる“位置”と“角度”が最重要!音が出る仕組みを徹底解説。

 


 

 

🎵 ケーナの音が変わる!「口の形」で7割決まる説、あります

 

 

▶︎ https://quena-note.com/entry/2025/05/05/233109

音質を左右する「口の形」の作り方を、感覚的なコツと一緒に伝授します。

 


 

 

🎵「のどを開け」ってどういうこと?ケーナ吹きの“喉のひみつ”を解剖する!

 

 

▶︎ https://quena-note.com/entry/2025/05/06/002511

喉の開き方が音量・音域にどう関係するかを深掘りする1本。

 


 

 

🎵 「息を出してるのに音が出ない!」って人、口で吹いてませんか?

 

 

▶︎ https://quena-note.com/entry/2025/05/06/014020

腹式呼吸と息の通り道の整え方を解説。“口を使わない息”がカギ。

 

唇は閉じる?開く? 音色を変える「唇」のコントロール入門

 

🎶 音を変えるのは、角度だけじゃない。

 

ケーナを始めてしばらくすると、多くの人がこうつぶやきます。

「なんか音が薄い気がする…」
「同じ角度でも、鳴ったり鳴らなかったり…」
「音は出てるけど、全然鳴ってない感じがする…」

 

それ、もしかすると唇の使い方が“ズレてる”のかもしれません

 

角度や構えをどれだけ整えても、

最後に息が「どう出ていくか」を決めているのは、唇のかたちと開き方なんです。

 


 

① 唇は“息の出口”ではなく、“音のコントローラー”

ケーナを30年吹いてきて感じるのは、

唇はただの「出口」ではないということ。

 

ケーナの種類や太さ、U字口の深さ、素材の鳴りやすさに応じて、

唇の開きや締め方を少しずつ変えています。

 

たとえば…

 

  • 細いケーナ・厚みが薄いケーナ → 唇の開きは細めに

  • 太いケーナ・肉厚なケーナ → 唇の開きは緩めに

 

 

この調整ができていないと、

細いケーナでは音が割れたり、

太いケーナでは蚊の鳴くような細い音になってしまいます。

 

つまり唇は、そのケーナに合った息の出方を“最適化”する装置なんです。

 


 

 

② 僕が調整しているのは、「唇全体」ではなく「口角」

 

 

唇といっても、どこをどう使っているのか?

実は僕が調整しているのは、**口角の“締め具合”**なんです。

 

  • 口角をグッと横に引くと、息が細く鋭くなる

  • 口角をゆるめると、息が太く、広がっていく

 

 

つまり、息のスピードと密度を口角で微調整している感覚です。

 

このとき、唇そのものはなるべく力を抜いておくのがコツ。

ガチガチに締めるのではなく、

“ちょうどいい形を保つ”ために、口角だけをコントロールしているんです。

 


 

 

③ 唇の「固定と可動」:動かすのは上、止めるのは下

 

 

僕の吹き方では、下唇は固定、上唇が調整役です。

 

特に大事にしているのは、下唇の上端とケーナのU字口の高さを合わせること

 

この接点がズレると、音は出ても「響きが失われる」んです。

 

だから僕は、どんなケーナを吹くときもまずここを基準に合わせます。

ケーナによって微妙に位置が違うので、鏡で確認したり、音の響きで調整したりしながら、

“コーン!”と鳴るポジションを探ります。

 


 

 

④ NG例:よくある「音が出ない唇」の形

 

 

初心者の方がよくやりがちなのが、以下の2つ:

 

 

● 被せ口

→ 上唇が前に出て、息が下向きに流れてしまう

 

 

● 尖り口

→ 口笛のように唇を尖らせ、息がまとまらず拡散してしまう

 

どちらもケーナのU字口に正確に息が当たらなくなるため、音が出にくくなります

 

まず音を出したいときは、唇の力を抜いて、下唇とケーナのU字口を真っ直ぐに合わせてみてください。

 

音が出たら、そこから唇の開き・口角の締め具合を少しずつ調整すると、

驚くほど音が鳴り始めます。

 


 

 

⑤ 音が鳴ったときの「身体の配置」を記憶する

 

音が「コーン」と鳴ったとき、

そのときの下唇の位置・口角の締まり具合・息の太さ・姿勢をよく覚えてください。

 

ケーナは、その日の体調や緊張感で微妙に吹き方が変わる楽器でもあります。

 

でも、“鳴った瞬間”の身体の感じを記憶しておけば、

次に迷ったときの自分だけのチューニング基準になります。

 


 

 

🎵まとめ:唇は「鳴らす身体」の仕上げ

 

 

唇はただの通過点ではありません。

 

  • 息の太さ・スピード・角度を微調整し、

  • ケーナの構造と響きをつなぐ、

  • 身体の中でも最も繊細なコントローラー

 

 

音が鳴ったときの唇の形を、

ぜひあなたの感覚で見つけてみてください。

 

それが、ケーナと“通じ合った”合図かもしれません。

 


 

 

🔗関連Q&A(note)

 

 

▶️  

 note.com

 

 

 

 

quena-note.com

 

 

🎥 動画でも解説中 →  

 www.youtube.com

 

 

 

息の出し方、間違ってませんか? 音を変える“腹→のど+舌→唇”

🎶 息は出してる。でも音が出ない?

 

ケーナを始めて数ヶ月、こんな悩みありませんか?

 

「ちゃんと息は出してるのに、音が鳴らない」
「角度をいじってもスカスカした音しか出ない」

 

このとき注目したいのが、**“どうやって息を出しているか”**です。

 

ただ強く吹くだけでは、ケーナの芯のある音は出てきません。

大切なのは、音を支える身体の連携です。

 


 

 

① 腹で押し出し、腹を緩めて吸い込む

 

音の土台になるのは、腹式呼吸による安定した息です。

 

胸だけで呼吸していると、息が浅く、すぐに足りなくなります。

口で頑張って息を押し出そうとしてもさらに苦しくなるばかり。

音も細くなり、芯が通らなくなってしまいます。

 

 

🔸こんな感覚が理想です

お腹で息を“押し出す”ように吹いてみる

 

喉や口に力を入れなくても、

しっかりお腹から支えていれば、息は自然とまっすぐに出ていきます

息が安定して出るように、少しずつお腹をへこませていきます

 

この時、口で息を出したくなりますが、それをこらえてお腹で息を出し続けてください。

お腹を使って息を出し続けていると、お腹の筋肉を使っている場所が少しずつ変わっていく感覚があると思います。

このお腹の筋肉を使って徐々に息を絞り出していくと、安定した太い息を出し続けることができます。

 

さらに、息を吸い込む時にはお腹の力を一気に緩めます。

すると横隔膜が一気に下がり、お腹が一気に膨らむはずです。

これで、また次の息がしっかり出る、というわけです。

 


 

② 喉を開く:「通る道」がなければ音は響かない、「通る道」がなければ空気は入らない

 

息を吐く時は喉を開く

腹から息が出ても、喉が詰まっていると音がこもってしまいます

 

これは、音が出ない理由の中でも意外と見落とされがちな部分です。

 

というか、喉を開くと一気に息が漏れていってしまいそうで怖い感覚があるかもしれません。

そこを乗り越える勇気がほんのちょっと必要です。失うものは何もありません。

喉が開いてると、びっくりするほどケーナの管が鳴ります。

 

僕はこの喉を開く感覚を掴んだ時に初めて、死ぬほどケーナが鳴りました

それまでが嘘のように鳴りました。ただ、腹式呼吸が絶対に必要です。

ので、①の腹式呼吸は常に鍛え続けてください。

 

息を吸う時も喉を開く

さらに、喉が開いていないと、息を勢いよく吸い込むことができません。

 

僕の大学時代の先輩で、めっちゃケーナの音を出していた方がいます。

その方の、楽器ケースの裏に書いてあった言葉が印象的です。

 

「息は死ぬほど(短く)吸う」

 

これはまさしく喉が開いていないと実現できない息の吸い方です。

僕はふとした拍子にいつもこの言葉を思い出して、全力で喉を開け、お腹の力を緩めて一気に息を体の中に入れます

 

ちなみに口で息を吸おうとすると、全然息がお腹の底まで入ってきませんのでご注意を。

 

🔸おすすめのイメージ

 

吐く時
驚いたときの「ほーぅ」というときの喉の開き

 

このとき、喉の奥がフワッと広がっているはずです。

それが、息の通り道がしっかり開いている状態です。

 

吸う時

がぱあと口と喉を開けてください。

そうしたら自然と一気に空気が入ってきます

余分な力が入ると全然息が吸えません。

 


 

 

③ 舌と口の中:腹からの息を“そのまま出す管”をつくる

 

 

最後にチェックしたいのが、舌の位置と口の中の広さ

 

喉が開いても舌や口の中で息の勢いが殺されるとそこで試合終了です。

 

舌が上がりすぎていたり、口の中が狭すぎると、

息の通りが乱れて音が不安定になります。

 

逆に、舌が落ちすぎていてもコントロールが効きません。

 

喉を開くと、自然と舌がU字型になるような気がします。

極端に舌に力を入れる必要はありません。

喉から口が一本の管になった感覚で唇まで息を持っていってください。

 

 

🔸ポイントは「広さ」と「まとまり」

 

 

飴玉をひとつ、口の中に転がしているような空間
息がまっすぐトンネルを通るようなイメージ

 

舌と口で喉からのトンネルの続きが作れると、息の流れがまとまり、安定した音に変わりやすくなります

 


 

④ 唇:腹からの息が絶妙にせき止められる場所

腹式呼吸を使い、喉と口の中を勢いよく進んできた息は、唇で初めてせき止められます。

 

唇が細く開いていると、肺や喉や口の中に均等に圧力がかかります。

この圧力が均等にかかった状態が、安定した息を出すことにつながります。

 

息を出そうとして唇を使おうとするのはダメです。

唇は正しい形で、そして息が一定の勢いで出るようせき止める。

息の出方のコントロールは、①でお話したように腹で行います。

唇で行おうとすると、音が不安定になったり出なくなったりしますので、こちらもぜひご注意ください。

 

🎵まとめ:音の土台は「腹 → のど+ 舌→唇」の連携でできている

 

 

ケーナで「音が出ない」「鳴らない」と感じたときは、

角度やテクニックだけでなく、“息の出るルート”そのものを見直すことが大切です。

 

  • お腹から支える

  • 喉を開いて通す

  • 舌と口も喉に繋いで通す

  • 唇で絶妙にせき止める

 

 

この順番で身体の感覚を調整していくと、

少しずつ「鳴る体」になっていきます。

 

ぜひ試してみてください。

 


 

 

🔗関連Q&A(note)

 

 

▶️ 

note.com

 

🎥 動画でも解説中 → 

www.youtube.com

 

ケーナQ&A 第2回 低音が出にくいのですが…

質問者(読者):

ケーナの低音がうまく出ません。音が細くてスカスカしている感じです。穴もちゃんと塞いでるつもりなんですが、何が原因でしょうか?

 


 

ケーナ太郎(回答者):

低音は、実は初心者にとってかなり難しいポイントなんです。うまく出ないのには、主に2つの理由があります。

 


 

 

【1】ほとんどの穴を塞ぐ必要がある

 

 

低音は、ケーナの指穴を「ほぼ全部しっかり塞ぐ」必要があります。

1ヶ所でも指の密閉が甘いと、空気が漏れてしまって音がスカスカに――。

 

特に、速いフレーズを吹くときには指の動きが甘くなりやすく、無意識の“ふさぎ漏れ”が起きていることも多いです。

 

まずは、鏡を見ながら丁寧に「どの穴もピタッと塞げているか」をチェックしてみてください。

 


 

 

【2】息の質が足りていない

 

 

穴がちゃんと塞げているのに音が出ない場合は、息そのものが弱い・細い可能性があります。

 

まずは、自分が一番出しやすい音(中音のソやラなど)を鳴らして、

「ケーナが最もしっかり鳴る息」を覚えます。

 

そのまま、一音ずつ低音に下げながら、同じ息で吹けるか試してみてください。

 


 

 

【3】低音に必要な「太い息」の条件

 

 

芯のある低音を出すには、次の4つが大切です。

 

  • 腹式呼吸(息の量と安定)

  • 喉を開く(響きを深くする)

  • 口の力を抜く(リラックスして息を通す)

  • 唇を適度に開く(音がスムーズに出るように)

 

 

この4点を意識して、「太くて芯のある低音」が出せるポイントを探してみましょう。

 


 

ケーナ太郎:

実は、低音が出るようになると、中音や高音の響きも格段に良くなります。

ケーナの“鳴らし方”を身につける練習としても、低音練習はとても効果的なんです。

 

焦らず、じっくりと太い息と密閉のコツをつかんでいきましょう!

 


 

 

🔚まとめポイント

 

 

  • 低音が出ない原因は「指穴の密閉」と「息の質」の2つが多い

  • 速いパッセージでは密閉ミスが増えるので、特に注意

  • 太くて芯のある低音を出せるようになると、ケーナ全体の響きが向上する!

 

🎤ケーナQ&A 音が出ません。なぜでしょうか?

 

質問者(読者)

ケーナを吹いてみたんですが、全然音が出ません…。息は出てるはずなんですが、何も鳴らない感じです。どうすれば音が出るんでしょうか?

 


 

ケーナ太郎(回答者)

まず、「音が出ない」というときにチェックすべきポイントは、大きく3つのカテゴリーに分けて考えるとわかりやすいです。

 


 

 

【1】ケーナそのものに問題はないか?

 

 

 

● ケーナの質

 

 

安価なケーナや、調整がうまくされていないケーナは、構造上音が出にくいことがあります。特にアンデス土産などで買ってきたケーナは、見た目が本格的でも実は音が出にくいことがあるんです。

 

 

● 体格や体力との相性

 

 

例えば、体の小さな方にとっては長すぎるケーナ(F管など)は扱いづらく、結果的にうまく息が入らなかったりします。
体力がない人、息が弱い人には息を必要とする、分厚いタイプのケーナは不向きです。

 

 

● ケーナの内部環境

 

 

長期間使っていなかったり、湿気が多すぎたり、逆にぶつけたり乾燥しすぎてヒビが入っていたりすると、音に影響します。まずはケーナが「吹ける状態か」を確認してみてください。

 


 

 

【2】ケーナの使い方に問題はないか?

 

 

 

● 穴をしっかり塞げているか

 

 

意外と多いのが、「音が出ない」のではなく「音が漏れている」ケースです。指穴がしっかり塞げていないと、振動がきちんと作られず、息がスカスカ抜けて終わります。

 

 

● ケーナの当て方・角度

 

 

ケーナを下唇に対してどんな角度で当てているか?

このポイントがズレていると、いくら息を入れてもケーナの芯に息が当たらず音が出ません。特に「上向きすぎ」「斜めに当てすぎ」「横にずれている」などが多いです。

 

quena-note.com

 

 


 

 

【3】身体の使い方に問題はないか?

 

 

 

● 唇の形

 

 

唇を軽く閉じた状態で、真っ直ぐ息を送れているかが鍵です。緊張して口がすぼまりすぎたり、逆にだらんと開きすぎていても、うまく息がまとまりません。
吹いていくうちにだんだんと必要な筋肉がついてくるので、ある程度時間が必要な場合もあります。

 

quena-note.com

 

● 口の中の形

 

 

口の中が狭すぎると、息が細くなって不安定になります。のど飴を舐めているときくらいの「軽く口が開いている」くらいを意識してみてください。

 

quena-note.com

 

● 喉の開き

 

 

喉が詰まっていると息が強くても音が出ません。驚いたときの「あっ」という喉の状態をイメージしてください。

 

 

quena-note.com

 

● 腹式呼吸

 

 

胸だけで浅く息をしていると、すぐに息がなくなります。お腹を使って、長く安定した息を送れるようになると、音も安定してきます。

 

quena-note.com

 

 


 

質問者(読者)

こうやって分けて考えると、自分のどこに原因があるか探りやすくなりますね!

 


 

ケーナ太郎

はい、まずは「ケーナが問題なのか?」「自分の吹き方か?」という視点で切り分けてみてください。そして最も重要なのは、「音が出ないのは、あなたのせいじゃない」ということ。

 

ケーナは最初から音が出るほうが少数派です。むしろ、音が出ないからこそ、自分の身体感覚とじっくり向き合う良い楽器なんです。

 


 

質問者

それを聞いて安心しました。まずは姿勢と唇の形、角度から練習してみます!

 


 

 

🔚まとめポイント(記事末)

 

 

  • 音が出ない原因は「ケーナ本体」「使い方」「体の使い方」の3層構造で考える

  • 特に初心者は「角度」「唇の形」「息の出し方」が大切

  • 最初は出なくて当たり前。じっくり“音の出る体”を育てよう

 

 

🎵 柔らかくて太い音を出すには?音色づくりのコツ

 

こんにちは、ケーナ太郎です。

ケーナの音がようやく出るようになった頃、多くの人がこう思います。

 

「…なんか、自分の音、細くてキンキンしてる?」

 

そんなあなたにお届けしたいのが、今回のテーマ。

 

柔らかくて太い音を出すために、意識するべき3つのこと。

 

初心者でも取り組めるコツをわかりやすく解説します!

 


 

 

1. 太い音は“力で出す”んじゃない

 

 

「太い音を出すには強く吹けばいい」

…そう思って力んでしまうと、実は逆効果。

 

音が太くなるのは、“力を抜けるところが抜けている”からなんです。

 

まずは腹式呼吸で安定した息を出すこと。

口の中に力が入っていると、空気が乱れて音もガサガサになります。

 


 

 

2. 舌の形で“空気の道”を作る

 

 

ちょっと上級者向けですが、実は音色には「舌の位置」も影響します。

 

  • 舌を少し引いて、凹型に丸める

  • 口の中を「力を抜いて、広く・静かに」保つ

 

 

すると空気が真っ直ぐに出ていく“層流”になり、柔らかい音がスーッとケーナに届きます。

口の中で空気が乱れるとケーナの吹き口にうまく息が当たらず、いい音になりません。

 


 

 

3. 練習はまず“低音”から

 

 

太くて柔らかい音を出すには、低音域から練習するのが鉄則

 

G管なら、一番下のソ・ラ・シの音でロングトーン練習を。

この音域は特に不安定なので、ここでしっかり音を育てると、上の音にも活きてきます。

 


 

 

🎼 おすすめ曲:ロス・インカス「木の馬(Caballo de Madera)」

 

 

ケーナの曲ではありませんが、この曲は低音がたくさん出てくるので、音色練習にぴったり。

曲の中で育てていくスタイルなら、ロングトーン苦手な人にもおすすめです。

 

youtu.be

 


 

 

4. まとめ:音色づくりは“3つの柱”から

 

 

柔らかくて太い音を出すために、まず意識してほしいのはこの3つ:

 

  • 腹式呼吸(安定した息を出す)

  • 喉を開く(息の出口をつぶさない)

  • 口の脱力(音の通り道をきれいに保つ)

 

 

ケーナの先が“自分の口の先っぽ”だと思って吹くと、
息がまっすぐ音に変わってくれます。

 

最初から完璧を目指さなくてもOK。

まずは今日、自分の音を少しだけ“太く、やさしく”してみましょう!

 

 

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】解説本編シリーズ No.6

 

🎵 ケーナ初心者必読!音の出し方まとめ - ケーナをうまく吹く100の方法

 

 

🎵 音程がズレる!ピッチを安定させるための3つのチェックポイント

 

こんにちは、ケーナ太郎です。

 

せっかく音が出るようになったのに…

 

  • なんかチューニング合ってない?

  • ピアノと一緒に演奏すると、なぜかズレる…

  • ロングトーンしてたら途中で音が下がってく…

 

 

そんな“ケーナあるある”に心当たりありませんか?

 

今回は、音程(ピッチ)が不安定になる原因と、

それを安定させるためのチェックポイントを3つ紹介します!

 


 

 

1. そもそも、いつズレてると感じるのか?

 

 

ケーナ単体で吹いていると、自分では「合ってるつもり」になりがちです。

でも…

 

  • 他の楽器と演奏したとき

  • ケーナ仲間と合わせたとき

 

 

に、「あれっズレてる?」と気づくことが多いもの。

 

初心者が自分のピッチのズレに気づく方法としては:

 

  • チューナーでチェック

  • 音感のある人に聞いてもらう

 

 

この2つがとても有効です。

 


 

 

2. 音程がズレる“5つの原因”

 

 

 

✅ ① ケーナの角度がズレる

 

 

ケーナは角度が命。口に当てる角度がわずかに変わるだけで、ピッチも上下します。

指の動きでケーナが揺れると、それがそのまま音程の不安定さに繋がります。

 


 

 

✅ ② 息の量が不安定

 

 

息が弱くなるとピッチが下がり、強すぎると上がります。

ロングトーンの途中で音程がズレてくるのは、たいてい息の量が変化しているせいです。

 


 

 

✅ ③ タンギングが弱い

 

 

タンギングが甘いと、音の立ち上がりが遅れたり、ぼやけたりして、

「ピッチが合ってる状態になる前に音が終わる」という事態に。短い音で特に顕著です。

 


 

 

✅ ④ 指穴をしっかり塞げていない

 

 

ケーナは指穴を少しでも開けてしまうと、想像以上に音程がズレたり音が出なかったりします。

油断するとピッチが崩れるので、丁寧に「押さえる」感覚を大事にしましょう。

 


 

 

✅ ⑤ 温度差(外的要因)

 

 

ケーナの材質や温度変化によっても音程は変化します。

寒い場所で冷えたまま吹くと、音程がズレやすいです。

演奏前は息を通してケーナを少し温めましょう。

 


 

 

3. ピッチを安定させるための練習法

 

 

 

🎯 ロングトーン+チューナー練習

 

 

息を強く・一定量で出し続ける練習をしながら、

チューナーを見て「ブレていないか」をチェックしましょう。

視覚と感覚をリンクさせることが大切です。

 


 

 

🎯 ケーナがズレない支え方を見つける

 

 

運指で楽器が上下にブレないよう、

**「この音のときは、右手親指をここに置く」**など、安定する持ち方を探してみてください。

 


 

 

🎯 タンギングは強く!

 

 

息の勢いをしっかり伝えるには、舌で唇の隙間を塞いで“パッ”と離すイメージで。

強めのタンギングができるようになると、ピッチの安定感も一気に変わります。

 


 

 

4. 最後に:焦らず育てる“耳”と“身体”

 

 

音程を気にしすぎて「もうケーナ嫌いになりそう…」という人もいるかもしれません。

 

でも、わたしの経験上 ──

 

吹くための体力がついてくれば、音程はだんだん安定します。

 

毎日少しずつケーナを吹くだけで、

・呼吸の筋肉

・音を聴き分ける耳

・タンギングの力

・指穴を確実に塞ぐ精度

…全部が育ってきます。

 

ロングトーンが苦手なら、ロングトーンの入った好きな曲で練習すればOK!

楽しく続けることが一番の近道です。

 


 

 

📌 本記事は「第1章:ケーナを始める」シリーズの一つです。

 

 

【ケーナをうまく吹く100の方法】解説本編シリーズ No.5